
海外のお洒落なアパートやホテルの写真を見ると、綺麗なペルシャ絨毯が敷いてあるよね。 今度新居に引っ越すから、思い切って僕も真似したいなあ・・・。
「そんなの高くて手がどくはずないじゃん」と思った方いますよね?
確かにペルシャ絨毯は高いのですが、上手に選べば、良い品がそれなりの価格で買えるので、手が届かないというほどではありません。
皆さん新居に引っ越したら、ちょっと奮発して本革のソファを買ったりダイニングセットを買いますよね?実はペルシャ絨毯もそれぐらいの出費で買えます(高級品を見ればきりがないですが・・・)。
「そんなこと言われても、どう選んでよいかわからない」という方のために、本記事では、”リビング” におすすめなペルシャ絨毯の選び方についてまとめました。ペルシャ絨毯の素材、デザインや産地、相場について解説していますので、参考にしてみてください。
また、ペルシャ絨毯のネット通販についての注意点を解説して、ペルシャ絨毯大好きな筆者が選んだおすすめの絨毯も紹介しました。
本記事はこんな人におすすめ!
- リビングにおしゃれなラグが欲しい
- ペルシャ絨毯が欲しいけど、どう選んでよいかわからない
- 実際に使っている人の感想を知りたい
- 安物を高くかわされそうで、なんだか怖い
- 近くに専門店が無く、ネット通販の注意点を知りたい
- ネット通販でペルシャ絨毯を探しているけど、どれが良いかわからない
本記事を読んでいただき、ぜひ魅惑のペルシャ絨毯の世界に足を踏み入れてみてください!!
素材はウールとシルクどちらが良い?
まず最初にメインの素材(ウールかシルク)を選ばなければいけません。なぜならビックリするほど値段が異なるので、あらかじめどちらか決めておく必要があるからです。
筆者がリビングにおすすめするのは”ウール“です。おすすめのポイントを以下にまとめてみました。
- 比較的求めやすい価格
- 一般的なリビングのサイズは、200cm x 140cm 前後ですが、このサイズでシルクのペルシャ絨毯を買うと、まず100万円越えです。
ものにもよりますが、ウールで有れば20~50万円ぐらいが相場でしょうか。例えば、本革のソファを新調すると思えば、目玉が飛び出るようなことはないのではないでしょうか? - 冬は暖かく夏は過ごしやすい
- 想像の通りですが、保温性はウールが優ります。意外に思われるかもしれませんが、ウールのペルシャ絨毯は夏も過ごしやすく年中快適です。化学繊維と異なり、程よい吸湿性もあります。
- 厚みがありクッション性に優れる
- ウールのペルシャ絨毯はシルクよりも毛足が長く、クッション性があります。そのため、小さいお子さんがいるご家庭にもおすすめです。
アンティークやビンテージの場合は使い込まれて薄くなっているものもありますが、新品や比較的使い込まれていないウールのペルシャ絨毯は、適度な弾力があり”柔らかすぎず硬すぎず” 気持ちいいです。
使ってみるとわかるのですが、“気づいたら絨毯の上に家族が集まっている”という感じになります。 - 頑丈
- ウールのペルシャ絨毯はシルクよりも摩擦に強く、かつ、たくさん踏まれてもヘタりません。そのため、家族が集まるリビングに最適といえます。
- 掃除機がかけやすい
- 生地にしっかりと厚みと重量があるので、掃除機はかけやすいです。シルクの絨毯は、より薄くしなやかなので、掃除機を往復させにくく、一方向にかけることになりがちです。
ちなみに、筆者の家では、お掃除ロボットのルンバを使っていますが、ウールの絨毯で問題なく使えています(めくれ上がることもないです)。
こちらの記事に、ウールのペルシャ絨毯をルンバで掃除している動画を載せていますので、ルンバが使えるか心配な方は、参考にしてみてください。

おすすめのデザインは?(柄、色について)
柄、文様について
ペルシャ絨毯には、花や樹、果物、動物・・・等々、様々なデザインがありますが、まず最初に、メインの柄のイメージを持っておくと良いでしょう。
おすすめはベタですが、”メダリオン” です。やはり敷いた時の存在感は抜群にかっこよく、どんな部屋にも合わせやすいです。
例えばこちらの写真の絨毯の中心にあるのがメダリオンの一例です。この写真、かっこよいですねえ。どこかのホテルかな?

こちらの写真の絨毯は、中心部のメダリオンとコーナー(四隅にメダリオンと同じ文様が入っている) が素敵な、代表的なペルシャ絨毯の柄です。地味な色ですが、渋くてかっこよいです。

色について
よく見るお洒落な海外のホテルやアパートの写真には、比較的カラフルなペルシャ絨毯が敷いてあることが多いです(例えば下の写真のようなもの)。
個人的な意見ですが、リビングルームには、このようにカラフルな絨毯がおすすめです。なぜなら、比較的地味な白系やベージュ系の絨毯を敷くと、上品な仕上がりになり、応接間のようになってしまうからです(あくまで好みですが)。

また、カラフルなペルシャ絨毯は存在感抜群ですが、意外にモダンやインダストリアル、ヴィンテージ、アジアン、和風まで様々なテイストの部屋に合わせやすいです。
最終的に色は好みですが、実物を見に行く前に、メインの色味について「赤系が良い」とか「ブルー系が良い」ぐらいのイメージを持っておくのがおすすめです。部屋の写真を持って行くと、相性をイメージしやすく、お店の方にも相談しやすいですね。
産地について
ペルシャ絨毯は”産地”によってデザインが大きく異なります。この産地の傾向を知っておくと、選びやすく、お店の人に好みを伝えやすくなります。もちろん産地など気にせず、直感で選ぶのもありです。
よく言われるペルシャ絨毯のメジャーな産地は、クム(コム)、タブリーズ、イスファハン、カシャーン(カシャン)、ナインの5つです(五大産地とか言われたりします)。
産地は必ずしも限定する必要はないですが、強いて筆者がリビングにおすすめな産地を挙げると、タブリーズ、カシャーン、イスファハンです。理由はウール製でカラフルなものが多く、メダリオン柄も多いためです。ちなみに、本記事のトップの写真はカシャーン産の絨毯です。
クムはシルクの絨毯が有名で、やや色味が淡い感じです。もちろんウールの絨毯もあるので、デザインが気に入れば、クムの絨毯も選択肢に入ります。
ナインは日本で人気の産地です。ただ、白やベージュ系のおとなし目の色合いが多いので、既に部屋がカラフルで絨毯の色味は抑えたい方、全体的にシンプルでモノトーンを基調にしているような家に向いているのではないかと思います。
リビング向きのサイズは?
2.5~3 シーターのソファの前に置くことを想定すると、前述のとおり200 x 140cm ぐらいが一般的かと思います。このサイズを基準に、部屋の大きさや形に合わせて大き目や小さ目を選んでいただくのが良いと思います。
ただし、手織りのペルシャ絨毯のサイズは1点1点異なるので、“リビングサイズ” と書いてあっても、寸法をちゃんと確認することが重要です。当然ですが、大きさに比例して価格は高くなります。
ネット通販でペルシャ絨毯を買う時の注意点
信頼できる専門ショップに行って、実際に目で見て選ぶのが一番良いのですが、近くにお店がなかったり、価格交渉が面倒だったりすることもあると思います。
そんな時はネット通販も選択肢に入れても良いと思います。例えば楽天でも、販売歴が長く口コミも良い専門店がいくつかあります。また、信頼できるお店は、以下の点がしっかりしているので、もし通販で購入する際にはチェックしてみてください。
- 柄の細かさや機械織りにないばらつきが確認できる“どアップ” の写真を載せている
- 絨毯の裏側の写真も載せている(表と裏の模様が同じであることが確認できる)
- 産地や詳細寸法、生産された年代、など細かい情報が載っている
- イラン産以外のものは避ける(例えばベルギー産のものはペルシャ絨毯とは呼びません)
- “手織り”と書いてあるものを選ぶ
- “ウィルトン織”と書いてあるものは機械織りなので避ける
- 写真と見え方が異なることがあるので、返品に応じることをうたっている
- 問い合わせにちゃんと答えてくれる(当たり前ですが)
試しに、追加で写真を要求したり、買い付け方法を聞いてみて、出方をうかがってみるのも良いと思います。高い買い物なので、きちんとした店はちゃんと対応してくれるはずです。
値引きについては、ネット通販ではやり方が難しいですが、交渉の余地はあるのではないかと思います。例えば、予算を伝えてみるとか、ポイントをもう少しつけてくれないか?とメールしてみるのもありだと思います。ペルシャ絨毯は大量に売れる商品ではないので、ショップ側もフレキシブルに対応してくれる可能性は高いです。もしかしたら、近いうちに狙い目の商品が入荷するといった情報も教えてもらえるかもしれません。
おすすめのペルシャ絨毯
ネットで買えるペルシャ絨毯の中から、筆者おすすめの品をいくつかご紹介します。サイズやデザイン等、リビングに合うものを厳選して、選んだポイントもコメントしました。ぜひ参考にしてみてください。
値段が手ごろなものから順に紹介します。
おすすめ①: 赤系メダリオン柄の手ごろな絨毯
JAHANさんという専門店が販売されている”イスファハン産” の絨毯です。お値段は比較的手ごろな242,000円です(2022年3月13日現在)。サイズも 218cmx138cm でちょうどいい感じです。
比較的お求めやすいので、赤系をお探しの方で、1枚目のペルシャ絨毯におすすめです!
おすすめ②: 【細かい模様が美しい】メダリオン・コーナーのオレンジ系 絨毯
こちらもJAHANさんの商品です。五大産地ではないですが、ムードというアフガニスタン寄りの産地で作られた品物です。お値段は374,000円(2022年3月13日現在)です。サイズも199x153cm でいい感じです。
写真で見る限り、模様(織り)がとても細かく、きれいな絨毯です。
おすすめ③: 【色と模様の調和が最高】1枚で部屋がカッコよくなる絨毯
こちらはクレセントさんという家具屋さんが販売しているUsed(クリーニング済)のペルシャ絨毯です。カシャーン産の絨毯でお値段は382,657円(2022年3月13日現在)。サイズは220x138cm です。
何といっても色使いとデザインがカシャーンらしく、すごくカッコ良いですね。これ1枚敷けば、それだけで部屋がカッコよくなると思います。
おすすめ④: 【上品な水色が美しい】日本人好みのナイン産絨毯
JAHANさんが販売しているナイン産の絨毯です。お値段は396,000円(2022年3月13日現在)。サイズは221x148cm です。
ナイン産は色がおとなしく、リビングにはおすすめしないと書いたのですが、この絨毯は水色がとてもきれいです! 上品な青系のペルシャ絨毯をお探しの方におすすめです。
おすすめ⑤: 【珍しいグリーン系】花柄が素敵なケルマン産絨毯
こちらはペルシャダイレクトさんという専門店が扱う絨毯です。お値段は、35%オフのクーポンを使って536,250円(2022年3月13日現在)。サイズは150x201cmです。
ケルマンは5大産地ではないですが、イランのやや南部に位置する産地で、細やかな花柄がとても特徴的です。グリーンは比較的珍しいので、グリーン系をお探しの方にピッタリだと思います。
おすすめ⑤: 【大判で圧倒的な存在感】タブリース産の定番マヒ柄
オリエンタルムーンさんという専門店が扱うタブリーズ産の絨毯(オールド)をご紹介します。サイズは347×251cm と大きいので、ダイニングでも使えそうですが、もちろんリビングでもかっこいいと思います。お値段は550,000円です(2022年3月17日現在)。
ペルシア人がリズ・マヒ(小さな魚)と呼ぶ細かい模様がとても素敵ですね。和服を思わせる模様が日本人に親しみやすく、定番で人気の柄です。このサイズにしてはお買い得な気がしますので、大き目サイズをお探しの方にピッタリです。
まとめ
まず、ペルシャ絨毯選びで最初に迷う素材について説明して、”ウール” の絨毯がリビング向きであることを解説しました。
次に、リビングルームにおすすめのデザイン(柄と色) について写真を交えて紹介しました。ベタですが、メインの柄はメダリオン、色はカラフルなものがおすすめです。
サイズは、ソファの前に置くことを想定して、200x140cm 前後で部屋に合わせて選んでいただけると良いことを説明しました。ただし、ペルシャ絨毯はすべて1点ものでサイズがまちまちなのでご注意ください。
最後に、ネット通販を利用する場合の注意点と、ペルシャ絨毯好きの筆者がおすすめする絨毯を何点か紹介させてもらいました。
本記事が、ペルシャ絨毯選びの参考になればうれしいです!!
コメント