ドコモの「キッズケータイ コンパクト」の購入を考えているんだけど、あまり情報がなくって。実際に使った人の感想を聞いてみたいわ。
使い始めたんだけど、カメラや音楽再生がない「見守りに特化したシンプルなスマートウォッチ」っていう印象だね。まさにキッズケータイを腕時計にしたって感じかな※。
※防犯ブザーやカメラ機能はありません。
他社のキッズスマートウォッチと比べるとどうかしら? 結構いい値段だから、失敗したくないのよね・・・。
正直、性能だけ見るとコスパはあまりよくないんだけど、以下のような人にはオススメかな! 順番に説明するね!
- 保護者がドコモユーザー
- キッズケータイやスマホの友達と電話したい
- すみっコぐらしやカービィのストラップを使いたい
- 日本メーカー製、ドコモブランドだと安心
ども!カワエビです。X とインスタ もやっています。本記事へのコメント投稿もできますので、質問などある方は一番下のフォームからお気軽にどうぞ!
本記事は、2020年からキッズスマートウォッチを10本以上使用してきた筆者が、ドコモのキッズスマートウォッチ(腕時計型キッズケータイ) SK-41D をレビューしました。実際に使って感じたメリット・デメリット、感想も書いているので、購入を迷っている人はぜひ本記事を参考にしてください!
項目 | 評価 | コメント |
総合満足度 | (3.5 / 5.0) | コスパはよくないが、保護者がドコモユーザーであれば、ある程度おすすめできる。デザイン、機能ともにシンプル。 |
端末価格 | (2.5 / 5.0) | この機能で28,930円 はかなり高い。ただし、日本製(セイコーソリューションズ製) の安心感はある。 |
月額 | (3.5 / 5.0) | 一般的な使い方の場合、990円(税込)/月で標準的。内訳は、キッズケータイプラン 550円 + イマドコサーチ220円 × 保護者2人。 |
デザイン | (3.5 / 5.0) | 2色展開でシンプルなデザイン。スクエア形が好きであれば問題ないと思われる。 |
重さ | (5.0 / 5.0) | 実測結果38.9g。保護ケース有りでも42.5g。他社モデルと比較してかなり軽く、身に着けやすい。 |
サイズ(寸法) | (3.5 / 5.0) | 標準的なサイズ。ケースを付けるとやや厚めだが、特に問題なし。 |
ディスプレイ(文字盤) | (5.0 / 5.0) | 有機EL、解像度320×360ピクセルでとてもキレイ。 |
充電ケーブル | (4.0 / 5.0) | 強力なマグネット式で形状も工夫されている。USBはType A ではなくType C が良かった。 |
GPS | (3.5 / 5.0) | 評価中。他社製品と比べても精度は悪くない感触。イマドコサーチに別料金がかかる点と、アプリが増える点はマイナス。 |
通話 | (3.0 / 5.0) | ビデオ通話が無い点はマイナス。保護者がドコモユーザーじゃない場合、22円/30秒の通話料がかかる。 |
メッセージ (チャット) | (3.0 / 5.0) | 「+メッセージ」機能は便利だが、ドコモ、格安SIM(ドコモ回線) ユーザー以外はSMSしか使えず、ボイスメッセージが使えない。 |
SOS | (3.5 / 5.0) | 長押しで電話発信と位置情報通知が行われるのは標準的で、中国製キッズスマートウォッチによくある仕様。 |
防水性能 | (3.5 / 5.0) | スペックは悪くない(IPX5/IPX8)が、プールで泳ぐときに着けるのは禁止。 |
スマートウォッチの操作性 | (4.0 / 5.0) | 特にストレスなく使える。 |
電池の持ち | (3.5 / 5.0) | 電池容量は他社よりやや低めの542mAh。ただし、機能がシンプルなので1日1回充電すれば特に問題なし。 |
「他のキッズスマートウォッチと比較してみたい」という人は、キッズスマートウォッチおすすめ9選 とキッズケータイ コンパクトとmyFirst Fone を比較してみた という記事で、性能や価格を比較しているので、あわせてご覧ください。
デザインのレビュー | 4つの項目を徹底解説
デザインに関して、以下4つを順番に解説していきます。
- 外観と各パーツの名前 | SOSの誤発信対策と充電端子の脱落防止に工夫があった
- 重さの実測結果 | 筆者が知るかぎり39g は見守りキッズスマートウォッチ最軽量
- 寸法の実測結果 | 幅は普通でやや厚めのデザイン
- バンドのデザイン | マジックテープ式は身に着けやすく汗をかいても気持ち悪くなりにくい
外観と各パーツの名前 | SOSの誤発信対策と充電端子の脱落防止に工夫があった
キッズケータイ コンパクト の外観と各パーツの名前を以下の図にまとめました。
写真からはわかりにくいですが、「SOSボタン」がボディーからほとんど飛び出さないデザインになっています。これは、SOSの誤発信防止のためと思われます。ただし、「誤発信しにくい」ということは、「いざという時に押しにくい」とも言えるので、日ごろからSOSボタンを押す練習を行う必要があるかもしれません。
また、充電端子の部分がボディーから一段下がっていることも特徴の一つだと思います。これは、マグネットで充電器が付いた後に、横にズレないようにするためだと考えられます。他社のキッズスマートウォッチの充電器は、ふとしたはずみでズレやすい製品も多いので、ここはよく研究されていると思います。
色は、上記のラベンダー以外に、以下のブルーが用意されています。どちらも派手過ぎず地味すぎず、万人受けするカラーだと思います。もし色味が物足りない場合は、市販のカラフルなバンドにかえる手もあります。
重さの実測結果 | 筆者が知るかぎり39g は見守りキッズスマートウォッチ最軽量
保護ケースあり・なしで、キッズケータイ コンパクトの重さを測定して、以下の図にまとめました。
メーカーの公称値39g に対して、私の測定では38.9g でした。保護ケースを付けると、42.5g でした。比較対象には、同じスクエアタイプのmyFirst Fone S3+(52.6g) をあげました。このように、他社製品は50g 前後のものが多く、キッズケータイ コンパクトは非常に軽いことがわかります。筆者の知る限り、39g は見守りキッズスマートウォッチ最軽量だと思います。
軽量にできた理由は、マジックテープのバンドが軽いこと、カメラ等がついていないからであると考えられます。軽いことは、身に着けた時の違和感や、落とした時の衝撃を軽減するので、他社と比べて優れている点といえます。
次に、大きさを見ていきます。
寸法の実測結果 |幅は普通でやや厚めのデザイン
保護ケース有り/無しの状態で実際に幅と厚みをはかり、以下の表にまとめました。比較対象として、マイファーストフォンの3モデルを挙げました。より寸法が小さい(コンパクト)なものを青く、より寸法が大きいものを赤くハイライトしています。
モデル | 幅 | 厚み |
---|---|---|
キッズケータイ コンパクト SK-41D | 41.9 mm | 15.8 mm |
キッズケータイコンパクト SK-41D (保護ケース付き) | 43.3 mm | 16.0 mm |
myFirst Fone R2 | 47.8 mm | 13.8 mm |
myFirst Fone R1c | 47.8 mm | 16.3 mm |
myFirst Fone S3/S3+ | 41.7 mm | 14.8 mm |
キッズケータイ コンパクトは、保護ケース無しでは幅41.9mmとコンパクトで、マイファーストフォンのSシリーズと同等であることがわかります。ただし、ケースを付ける中間の幅になります(43.3mm)。一方、厚みはケース無しで15.8mm、ケース付きで16.0mmでした。これは、マイファーストフォンR1c に近く、やや厚めのデザインであることがわかります。
以下、保護ケース無しのキッズケータイ コンパクトの幅を測定した結果です。
次に、以下、保護ケース無しのキッズケータイ コンパクトの厚みを測定した結果です。
保護ケースを付けた状態で、キッズケータイ コンパクトの幅を測定した結果が以下の通りです。
以下の写真は、保護ケースを付けた状態で、キッズケータイ コンパクトの厚みを測定したものです。
以下の図は、過去に他社のキッズスマートウォッチ(マイファーストフォン) の寸法を測定した結果をまとめたものです。上述の寸法比較表は、こちらの値を使用しています。
バンドのデザイン | マジックテープ式は身に着けやすく汗をかいても気持ち悪くなりにくい
以下の図に、キッズケータイコンパクトのバンドのデザインと、時計とバンドの着脱方式をまとめました。
マジックテープ式のバンドは、身に着けやすく、ラバー系と違って汗をかいても比較的気持ち悪くなりにくいというメリットがあります。
ここがおしい!?
マジックテープタイプは子供向きのよいデザインだと思います。ただし、他社はラバー系のデザインが主流で、マジックテープタイプはオプションまたは同梱されているというケースが多いです。「大人と同じようなデザインがいい」という子供も多いはずなので、ラバー系もつけるか、オプションで用意してあると、さらに良いと思いました。
ディスプレイ(文字盤)のレビュー | ハイスペックでキレイだが、壁紙は選べない
メーカーであるセイコーソリューションズの公式サイト の「主な仕様」にディスプレイは、有機EL、解像度320×360ピクセル とあります。この仕様はキッズスマートウォッチとしてはハイスペックな部類です。実際、以下の写真からわかるように、筆者も色鮮やかできれいだと感じました。
ここがおしい!?
他社のキッズスマートウォッチは、壁紙が選べるものが多いのですが、キッズケータイ コンパクトは現時点、選ぶことができません(たぶん)。今後、ソフトウェアのアップデートで、壁紙が増える可能性もありますが、今のところ、子供の楽しさという点では、他社に劣っていると思います。
充電ケーブルのレビュー
以下の図に、充電ケーブルについてまとめました。他社は長さ70~80cm のモデルが多いので、全長100cm は長めです。筆者は長い方が余裕があって良いと思います。また、マグネットで着脱する方式は標準的ですが、本製品は充電器側に突起、時計側に凹みがあり、機械的にも位置が決まりズレにくくなっています。このため、ふとしたはずみで充電器が外れてしまうことを防ぐことができるので、筆者は非常に良いデザインだと思います。また、マグネットもかなり強力で、そう簡単に脱落することはなさそうです。
ここがおしい!?
筆者は、USB Type C が良かったです。Type A にした理由が正直よくわからないですが、マニュアルを見ると「PC に接続して充電することもできる」という記載があるので、やや古めのPCでも充電できるようにということなのかもしれません。
おもな機能(通話、チャット、GPS、SOS) のレビュー
以下の機能について紹介していきます。
- 電話機能 | ドコモユーザーは通話料無料。ビデオ通話とIP電話は無し
- メッセージ機能 | ボイスもテキストも使えるのは高評価だが、使えるのはドコモユーザーのみ
- GPS | 3つのモードが使えて便利だが、イマドコサーチ(月額220円) の登録が必要。
- SOS |
- 防水機能 |
電話機能で何ができる? | ドコモユーザーは家族間通話無料。ビデオ通話とIP電話は無し
電話は専用のアプリを使うのかしら?
専用アプリの「ツナキッズ」に電話機能はないよ。あくまでキッズケータイだから、スマホにもともと入っている電話アプリを使って電話をするんだ。LINEのようなビデオ通話やIP電話の機能はないから注意してね!
キッズケータイ コンパクトはその名の通り、あくまで携帯電話です。新規契約の場合は、090/080/070 ではじまる電話番号が割り当てられて、その番号を使った電話をすることができます。通話料は30秒当たり22円ですが、保護者がドコモユーザーであれば、家族間通話(ファミリー割引)で無料になります。例えば、ドコモユーザーではない保護者と毎日30秒~1分の電話した場合、基本料とは別に1,364円/月※ の通話料が発生するので注意してください。
※1,364円 = 22円×2×31日
なお、LINEのようなビデオ通話や通話料のかからないIP電話機能はないので、これらの機能を使いたい場合は、他社のキッズスマートウォッチを検討してください。
メッセージ(チャット)機能 | 「+メッセージ」はドコモ回線のみ。その他の人はSMS
キッズケータイ コンパクトとのメッセージのやり取り(チャット) は、「+メッセージ」アプリを使える人と使えない人で、できることが異なります。「+メッセージ」アプリを使えるのは、以下のどちらかに当てはまる人だけです。その他の人は、通常のSMS(ショートメッセージサービス)しか使えないので注意してください。
「+メッセージ」アプリが使える人
- スマホのキャリアがドコモの人
- ドコモ回線の格安SIM(MVNO) でスマホを使っている人
保護者のスマホからキッズケータイ コンパクトに対してできることを、「+メッセージ」と「SMS」で比較して以下の表にまとめました。
+メッセージ | SMS | |
---|---|---|
使える人 | ・ドコモユーザー ・MVNO(格安SIM)でドコモ回線を利用している人 | 全ての人 |
通信料 | パケット通信料※1 | 3~33円※2 (1 送信あたり) |
テキストの送受信 | 使える | 使える |
最大文字数(1通あたり) | 全角2,730文字 | 全角670文字 |
ボイスメッセージの送受信 | 使える | 不可 |
グループメッセージ | 使える | 不可 |
絵文字の送受信 | 使える | 使える |
スタンプの送信 | 使える | 不可 |
添付ファイル(写真など)の送信 | 使える | 不可 |
既読/未読 確認 | 使える | 不可 |
※1 データ通信にかかる費用。データ容量(いわゆるギガ) が余裕あるプランの人は特に気にする必要はないです
※2 文字数とキャリアによって送信料がかわる。例えば、auとソフトバンクユーザーが100文字のメールを1日2通、毎日送信したとすると、409円/月 の費用が掛かることになります(71~134文字のSMS送信は6.6円)。詳しい料金についてはこちら。
また、キッズケータイコンパクト側の「+メッセージ」でできることは、公式サイトに以下のように書かれています。スタンプや写真のように”受信” しかできない機能もありますが、SMSと比較すると、便利になっています。
+メッセージでできること
+メッセージでは、電話番号を知っている相手に対して、テキストの送受信はもちろん、スタンプや写真などの情報を受信することができます。
1対1でのメッセージのやりとりだけではなく、複数人でのグループメッセージのやりとりもできます。
また、キッズケータイ コンパクト向けの「+メッセージ」は、あんしん安全にご利用できるよう、保護者が登録した連絡先との間でのみメッセージのやりとりが可能とする設定等、機能を制限することができます。
本アプリをご利用でない方とのメッセージのやりとりは、SMSでの送受信になります。その場合は、テキストのみ送受信可能です。
引用元:ドコモ公式サイト「+メッセージNews」
「+メッセージ」は文字以外にもボイスメッセージや絵文字などが使えて、とても楽しい機能です。保護者のスマホのキャリアがドコモ、またはドコモ回線の格安SIM の場合、追加費用無しでこの機能を使うことができて、親子のコミュニケーションは増えると思います。残念ながらドコモ/ドコモ回線 以外の人はSMS しか使えないので、楽しくメッセージ(チャット)機能を使いたい場合は、myFirst Fone のような他社のキッズスマートウォッチを検討してみてください。
ここがおしい!?
未就学児や小学校1年生ぐらいの子どもは、すらすらとテキストメッセージを打てない場合が多いので、筆者はボイスメッセージが必須だと考えています。しかし、保護者がドコモ/ドコモ回線の格安SIMを使っていない場合、メッセージ機能はテキストしか使えません。ちなみに、他社キッズスマートウォッチは、ボイスメッセージのみの(文字は打てない)モデルがほとんどです。ドコモ/ドコモ回線(格安SIM) 以外の人は注意しましょう。
GPS | イマドコサーチは多機能で便利だが、別料金がかかる
GPS で位置情報を取得するには、ドコモのサービス「イマドコサーチ」を使います。以下、一番シンプルなリアルタイム位置検索を試してみた結果をまとめてみました。
イマドコサーチは、キッズケータイプランとは別に、保護者1人当たり220円(税込)/月 の料金がかかります。つまり、両親がそれぞれのスマホでGPSを使う場合は、440円/月の費用が発生するので、ご注意ください。
「イマドコサーチ」でできることを以下の表にまとめました。より詳しく知りたい人は、公式サイトもあわせてご覧ください。筆者が「とても重要・便利」と感じたものに★★ マークを、「それなりに重要・便利」と感じたものに★マークを付けました。
機能の名前 | できること | 例えば、どんな時に使う? |
---|---|---|
いますぐ検索 ★★ | リアルタイム位置検索 | 子供の帰りが遅い時など |
移動みまもり検索 | 20分間リアルタイムに見守る | 1人で習い事に行くときの見守り |
スケジュール検索 ★★ | あらかじめ設定したスケジュール(曜日と時間)に自動で位置検索・通知を行う | 「予定通り習い事に行っているか?」を確認する時 |
繰り返し検索 | 「いますぐ検索」に失敗した時に繰り返し検索をトライする。成功したら通知する | 電波の届かないところにいるときや、時計の電源がオフになっていた時 |
エリア監視 | 「スケジュール検索」のときに指定したエリアの内側にいるか外側にいるかを通知する | 通知だけを見て、予定された場所にいるか知りたい時 |
ちょこっと通知検索 ★★ | 子供が連絡したいタイミングで、「ちょこっとつうち」をタップして位置情報を通知できる | あらかじめ連絡していた行先から、他の場所に移動した時など(例えば、友達の家から公園に移動した時) |
電池アラーム通知検索 ★ | 電池残量が少なくなった時に自動で位置検索を行い通知する | 電池が切れてしまった時の居場所を確認できる |
電源OFF検索 ★ | 電源が切られたときに、自動で位置検索を行い、通知する。 | 子供があやまって電源を切ってしまった時に、場所を確認できる |
ちょい前確認 ★ | イマドコサーチ検索ページにアクセスすると、少し前の居場所を確認できる | なんらかのトラブルでスマートウォッチが使えなくなった時に、少し前の居場所を把握できる |
comotto for Supporters アプリ通知 ★★ | アプリを入れると通知を受け取ることができる。 | あらかじめ、「スケジュール検索」「くりかえし検索」「エリア監視」「ちょこっと通知検索」「電池アラーム通知検索」「電源OFF検索」の設定をしておいた時 |
ちかくの事件通知 ★ | 子供の居場所の周囲の事件情報を確認できる。市区町村別に事件情報を一覧で確認することもできる。 | ニュースなどで事件を知った時に、子供が近くにいないかを確認する |
ここがおしい!?
イマドコサーチはたくさん機能があって便利なのですが、正直、ツールが色々あって面倒に感じます。イマドコサーチはブラウザ(あるいはイマドコサーチのアプリ) ベースで、通知するには、「comotto for Supporters」を入れる必要があります。また、そもそもスマートウォッチの管理には「ツナキッズ」を入れないといけないです。キッズスマートウォッチ一つに対して最大3つのアプリを入れなければいけないのは、正直スマートではないと感じます。
SOS機能 | 「2秒長押し」で保護者に電話をかける機能
文字盤右下の「SOSボタン」を2秒以上長押しをすると、以下のSOS機能が実行されます。
SOS 機能で何ができる?
- 「緊急連絡先」に設定した保護者※ に電話発信が行われる。この時、受信されないと何度も繰り返し電話発信が行われる。
- イマドコサーチで位置情報が送られる
※管理アプリ「ツナキッズ」で3人設定することができます。
かかってきた電話を取ると、「緊急通話です。緊急通話です。緊急通話です。」という自動音声が流れるため、かなり怖いです。電話を受け取らないと、繰り返し電話が発信される仕様になっています。また、イマドコサーチでSOSを押した場所の位置情報が送られます。
ここがおしい!?
電話を受け取らないと何度も電話がかかる仕様は、本当に緊急の時には役立つ機能だと思います。ただし、もし誤発信で、保護者が電話を受け取れない状況にあると、かなり余計な機能になります。このため、発信回数などの詳細設定を変えられると良いと感じました。
余裕がある日に、「誤発信が起こらないか?」をテストしてみると良いかもしれません。
電池の持ちについて | 1日1回充電すれば問題なし
電池容量は542mAh です。他社モデルと比較すると、あまり大きくありませんが、筆者は今のところ、朝持たせて、夜に電池が切れていたことはありません※。筆者の予想ですが、有機ELの消費電力が低いことや、カメラや音楽再生などの機能が無いことが電池の持ちに効いているのではないかと思います。
※GPSの位置検索の頻度や通話時間にもよります。
時計機能(アラーム、ストップウォッチ、タイマー)
キッズケータイ コンパクトの「時計」機能には、以下の3つがあります。
- アラーム
- ストップウォッチ
- タイマー
アラーム設定はスマートウォッチから行います。他社(中国製) のキッズスマートウォッチは、スマホのアプリからしかアラーム設定できないものが多く、子供が自らアラームを設定できるのはキッズケータイ コンパクト のメリットです。うまく自発的に使いこなせるようになれば、目覚ましや、勉強・遊びの時間管理などのシーンで活躍すると思います。ただし、スマホからは設定できないので、保護者がアラームを設定したい場合でもスマートウォッチを操作する必要があります。
キッズケータイ コンパクト の良い点(メリット) のまとめ
キッズケータイ コンパクト SK-41D の良い点(メリット)を以下にまとめました。
- ドコモユーザーは家族間通話無料なので、気兼ねなく音声通話※を利用できる
- 新たに音声通話SIMを契約せずに、スマホやキッズケータイの友達と電話できる
- 保護ケースを付けても42.5g と非常に軽量なため、違和感なく着けやすい
- マジックテープ式のバンドが身に着けやすく、汗をかいたときに気持ち悪くなりにくい
- 充電ケーブルが外れにくい設計になっていて、充電に失敗しにくい
- SOS発信が電話なので、保護者が気づきやすい。
- すみっコぐらしやカービィのストラップが使える(別売)
- ドコモブランド、日本製の安心感がある
※090/080/070 から始まる電話番号を使った電話。他社のスマートウォッチを購入して音声通話SIMを契約した場合、9~22円/30秒 の通話料がかかる。ただし、他社製品は通話料がかからないIP電話とビデオ通話が使えるモデルがほとんど。
キッズケータイ コンパクト の悪い点(デメリット) のまとめ
キッズケータイ コンパクト の悪い点(デメリット) を以下にまとめました。
- 性能の割に端末価格が高い(28,930円)
- イマドコサーチ(GPS)の契約に保護者1人当たり220円かかる
- カメラ、音楽再生の機能がないので、子供の楽しさが他社キッズスマートウォッチより劣る
- ラバー系のバンドが好みの場合、別途、市販品を買う必要がある
- 文字盤の壁紙をかえることができないので、他社製品と比べると面白みに欠ける
- 充電ケーブルのUSBがType A なので、Type C ユーザーはACアダプタか充電器を用意する必要がある(ただし、他社製品もType A のものがほとんど)
- 「+メッセージ」は”ドコモ” か”格安SIMのドコモ回線” ユーザーしか使えないため、ボイスメッセージやグループチャットが使えない(SMSのみの利用)。テキストメッセージが打てない子供の場合は、ボイスメッセージが使えない点に注意
- ツールが多く煩雑。GPSの位置検索を行う「イマドコサーチ」はブラウザで見るか、専用アプリが必要。通知には「comotto for Supporters 」を使うケースが多いし、スマートウォッチの管理アプリ「ツナキッズ」は必須なので、ややこしい。
- SOS機能の電話発信は、保護者が電話を取るまで発信を続けるため、誤発信かつ電話をとれない状況の時に迷惑になる。ケースバイケースの設定ができた方が良い
- 防水性能がIPX5/IPX8 でハイスペックだが、プールで泳ぐときの使用は禁止
最大のデメリットは、端末のコスパが悪いことです。他社製品と比較しても機能の割に価格設定が高いと思います。ただし、日本製(セイコーソリューションズ製)、ドコモブランドの安心感はあるので、保護者がドコモユーザーで家族間通話無料が使える場合は、検討しても良いかなと思います。
開封直後の写真と付属品の紹介
開封してスマートウォッチ本体と付属品を並べたのがこちらの写真です。取説が2つ付いていますが、「クイックスタートガイド」が大人向け、「かんたん操作ガイド」が子供向けです。保護ケースやフィルム、ACアダプタやストラップ等は付属されていないのでご注意ください。
ここがおしい!?
「かんたん操作ガイド」はカラーで見やすいのですが、小学校低学年の子にとっては漢字(ルビあり) が多く、とっつきにくいのではないかと思います(筆者の感想です)。
まとめ
本記事は、ドコモのキッズスマートウォッチ(腕時計型キッズケータイ) SK-41D をレビューしました。
デザインはスクエア形でブルートパープルの2色展開で万人受けするデザインです。一番の特長は軽量である点です。保護ケースを付けても42.5gで、筆者が知る限り見守りキッズスマートウォッチ最軽量だと思います。軽いことは、付けた時の違和感を軽減しますし、落とした際の衝撃も小さくなるため、良いデザインだと思います。また、SOSボタンの誤発信防止や、充電器の脱落防止に工夫があり、他社にはない機能性を感じました。
ディスプレイは有機ELで非常にキレイですが、壁紙は変えられないので、遊び心は少なめです。
おもな見守り機能(電話、メッセージ、GPS) は最低限そろっています。ただし、LINEのようにビデオ通話やIP電話は使えないので、注意してください。また、保護者がドコモユーザーではない場合は、ファミリー割が使えず、通話料22円/30秒がかかることにも注意が必要です。
筆者の結論は、保護者がドコモユーザーの場合には”あり” だと思います。日本製、ドコモブランドの安心感もありますし、家族間通話が無料なので、ランニングコストも悪くはないと思います。
一方で、非ドコモユーザーや、子供の楽しさを重視する場合には、myFirst Fone のような他社キッズスマートウォッチをおすすめします。myFirst Fone についても知りたい人は、「キッズケータイ コンパクトSK-41DとmyFirst Fone を比較してみた」という記事をあわせてご覧ください。
コメント
質問させていただきます。
こちらのスマートウォッチには「技適マーク」はついていますでしょうか?
ドコモにチャットで問い合わせても分からず、窓口を案内されてしまって…
マイファーストフォンR2は裏面についていました。
すみません、返信遅くなりました!
マイファーストフォンのように時計のケースにはついてないです。おそらく設定画面かどこかにあるのではないかと思います。すみません、今手元にないので、現物を確認してから、回答させていただきます。さすがに取得してないってことはないと思いますが・・・。
すみません、遅くなりました。
[保護者メニュー]>[認証情報] とタップすると、技適マークが表示されました。ご参考まで。