【初のエントリーモデル】myFirst Fone R1c の実機レビュー

4.0
myFirst Japan の見守りキッズスマートウォッチmyFirst Fone R1c の実機レビュー記事のアイキャッチ画像 キッズスマートウォッチ
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子どもの見守りにmyFirst Fone シリーズを考えているんだけど、2万円も出すのはちょっと・・・。もう少し安いモデルはないのかしら?

カワエビ
カワエビ

たしかに、子どもの持ち物に2万円はまあまあ勇気がいるよねー。そんな人には、シリーズ初のエントリーモデル「myFirst Fone R1c」がコスパが良くておすすめだよ!

エントリーモデルっていうのは、iPhone でいう”SE” みたいな感じかしら?

カワエビ
カワエビ

そうだね! 上位モデルにある機能がいくつか無かったり、色はグレーの1つだけだったりするんだけど、その分、価格が低く設定されているんだ!(約13,000円)

見守りの機能はあまりゆずりたくないんだけど・・・

カワエビ
カワエビ

GPSや通話、チャットといった見守り機能は、ベースになっているmyFirst Fone R1/R1s のままだから問題ないよ!ぼくが 個人的に残してほしかったバイブレーション機能も付いているし、かなりコスパは良いんじゃないかな!

ども!カワエビです。Xインスタ もやっています。本記事へのコメント投稿もできますので、質問などある方は一番下のフォームからお気軽にどうぞ!

本記事は、2020年からキッズスマートウォッチを10本以上使用してきた筆者が、myFirst Japan 初ののエントリーモデル「myFirst Fone R1c (以下R1c)」をレビューしました。実際に使って感じたメリット・デメリット、感想も書いているので、購入を迷っている人は参考にしてみてください!

myFirst Fone R1c の端末は、myFirst Japan 様のご厚意で提供いただきました。ただし、本レビューは、myFirst Japan ご担当の方に「悪い点も含めて正直に書きます」と宣言させていただき、了承していただいていますので、忖度無しで書いています。

個人的な評価結果のまとめは以下のとおりです!

項目評価コメント
総合満足度
(4.0 / 5.0)
コスパが非常に良い。見守り機能は必要十分でバイブレーション機能を残した点も評価できる。子供がデザインと色を気に入れば、最適な1本となりそう。
端末価格
(5.0 / 5.0)
4G LTE タイプのスマートウォッチとしては、非常にコスパが高い。中華系キッズスマートウォッチと勝負できる価格設定といえる。
デザイン
(3.5 / 5.0)
旧モデル(R1/R1s) をベースとしたかっこいいデザインだが、グレー 1色で選択肢がない点はマイナス。カラフルにしたい場合は、オプションのバンドで工夫ができる。
ディスプレイ(文字盤)
(4.0 / 5.0)
旧モデル(R1/R1s) から変更なし。最上位機種(R2)と比べると見劣りするが、十分キレイで楽しめる。
充電・音楽取り込みケーブル
(3.5 / 5.0)
旧モデル(R1s) から変更なし。個人的にUSB はType C にして欲しかった。
見守り機能 (GPS、通話、チャット、SOS など)
(4.0 / 5.0)
旧モデル(R1s) から変更なく、必要十分。
カメラ
(3.5 / 5.0)
カメラは旧モデル(R1s)と同じく十分キレイ。ただし、上位モデルよりレンズが挟角で、2人の自撮りを文字盤に表示するのはギリギリ。
音楽再生
(3.5 / 5.0)
ストレージ4GBで保存できるMP3が約500曲である点は、R1(2021年モデル)と共通。ただし、ほとんどの場合、500曲で十分と思われる。
防水性能
(3.5 / 5.0)
防水性能IPX7(水深1m/30分) である点は、R1(2021年モデル)と共通。プールでの使用を考えている場合は、上位機種の方が安心感がありオススメ。
スマートウォッチの操作性
(3.5 / 5.0)
上位機種と比較するとモッサリとした感じがある。ただし、慣れてしまえば気にならないレベル。
スマホの管理アプリの
機能性・操作性
(4.0 / 5.0)
他社製品と比較すると使いやすい。R1cは、アプリ内での専用SIM開通はできない(Webサイトで登録が必要)。
電池の持ち
(4.0 / 5.0)
電池容量は旧モデル(R1/R1s)と同じ580mA。5分に一回の位置記録の場合でも1日は十分持つ。
myFirst Fone R1c 評価結果のまとめ

替えバンド(1,780円) プレゼントキャンペーン実施中!

なお、本記事中に、myFirst Fone Rシリーズ(丸い文字盤タイプ) のモデル間の比較表 もあるので、デザインと機能、価格のバランスをみながら、どれが良いか検討してみてください。スクエアタイプについてもこちらの記事 に価格と機能をまとめているので、合わせてご覧ください。

myFirst Fone とは? | GPSだけでなく通話やチャットもできる見守りツール

myFirst Japan は、シンガポールのキッズ家電メーカーです。主力は、見守りキッズスマートウォッチやキッズカメラ、3Dペンです。中でもmyFirst Fone(マイファーストフォン) シリーズは、2017年のmyFirst Fone S1 発売から過去に5機種リリースされており、本記事でレビューしている“myFirst Fone R1c” は第6世代 に当たります。

以下の写真はこれまで筆者(筆者の子ども)が利用してきた歴代のmyFirst Fone です。2020年以降は毎年ニューモデルが発売され、常に進化しています。

歴代myFirst Fone(2020年~2024年モデル)
myFirst Japan の歴代キッズスマートウォッチ (2020年モデル~2024年モデルまで。初代のS1は未入手)。

以下の動画は、R1c のベースとなっているR1s の公式プロモーションビデオです。英語の動画ですが、映像だけでも参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

マイファーストフォンは、通話機能およびGPS付きの見守りスマートウォッチです。大人用のスマートウォッチのように、スマホとセットで使うBluetooth/Wi-Fi モデルではなく、単独で通信できる”4G LTE (セルラー)” タイプのスマートウォッチです。第3世代(myFirst Fone R1) から4G回線に対応しています。

親がスマホに専用アプリ(myFirst Circle) をインストールすることで、GPSによる位置情報の取得や、音声通話・ビデオ通話、チャットなどが可能で、見守りだけでなく、LINEのようなコミュニケーションをすることができます。

また、シンプルな子供用GPSとちがって、かっこいいデザインや、カメラ、音楽再生、アニメーション文字盤(壁紙)など、子供が喜ぶ仕掛けがたくさんあり、それぞれの機能は他社キッズスマートウォッチよりクオリティが高いです。おそらく、お子さんは進んで身に着けてくれるのではないでしょうか

さらに、子供向けSNSのCircle(サークル) では、Instagram のような写真ベースのコミュニケーションができます。SNSと聞くと心配な人は、閲覧権限を「親子間のみ」に設定すればOKです。うまく使いこなせば、家族や友達とのコミュニケーション回数が増える機能だと思います。

myFirst Fone R1c を他のモデルと一覧表で比較してみた!

丸い文字盤のRシリーズの中で、最上位モデル「R2」とR1cのベースとなっている「R1s」との価格・性能比較を一覧表にしました。★★印は、見守りツールとして筆者が重要だと考える項目です。また、一番優れているモデルを黄色く注意が必要な個所を赤くハイライトしました。

項目R1cR2R1s
発売年2024年モデル2024年モデル2022年モデル
定価(税込)18,800円29,980円26,980円
キャンペーン価格(税込)12,980円
(31%オフ)
26,982円
(10%オフ)
22,933円
(10%オフ)
対応するスマホの管理アプリmyFirst CirclemyFirst CirclemyFirst Fone
myFirst Circle
SIMの種類nanoSIMeSIMnanoSIM
対応SIMSIMフリー専用SIMのみSIMフリー
専用データSIM 月額 (税込)980円月払い:980円
年払い:8,580円(715円/月)
980円
専用SIM 無料期間1ヵ月1ヵ月3ヵ月
専用SIM開通方法公式サイトで手続きmyFirst Circle 内で手続き公式サイトで手続き
文字盤の形
ディスプレイ方式TFT AMOLEDTFT
ディスプレイ解像度240×240360×360240×240
自動明るさ調節 なしありなし
本体のカラー ライトグレーのみ全5色
アサイー
コットンキャンディー
クリームホワイト
マカロンピンク
ブルーベリー
全2色
スペースブルー
コットンキャンディー
CPU(コアの数)242
メモリ512 MB1 GB1 GB
ストレージ4 GB8 GB8 GB
電池容量★★580 mAh605 mAh580 mAh
OS不明Android 8.1Android 4.4
カメラ200万画素広角 500万画素200万画素
音楽再生(MP3)ありありあり
保存できる曲数約500曲約1500曲約1500曲
防水・防塵IP67IP68
(水深3m5分間)
IP68
ウォーターロック・モードなしありなし
スマートボタン★★なしありなし
心拍数モニター なしありあり
バイブレーション ★★ ありありあり
アニメーション壁紙なしありあり
ジェスチャー機能なしありあり
カスタマイズアラームありありあり
運動量計の達成度表示ありありあり
音声通話 (音声通話SIM必須)ありなしあり
ビデオ通話/ IP電話 ★★ありありあり
チャット ★★ありありあり
グループチャット ★★ありありなし
GPSリアルタイム位置検索 ★★ありありあり
位置記録(追跡機能) ★★ありありあり
SOS通知 ★★
周囲の音の録音
ありありあり
子供用SNS Circle(サークル)ありありなし
お友達追加ありありあり
セーフゾーンありありあり
マナーモードありありあり
専用シリコンケース別売り別売り別売り
公式サイト詳細を見る詳細を見る詳細を見る
myFirst Fone シリーズの価格と機能比較
  1. キャンペーン価格について:購入前にLINE公式アカウントをお友達追加して、クーポンコードを入手する必要があります。また、キャンペーンは頻繁に変更があるため、購入前に公式LINE の確認をお願いします
  2. SIMフリーについて:メーカー推奨のSIMがあり複雑なので、myFirst Fone シリーズに使えるSIMの比較と選び方 をあわせてご覧ください
  3. 音声通話について:090/080/070 から始まる電話番号をもつことができます。ただし「音声通話SIM」が必要です。専用SIMは「データSIM」なので、電話番号を持つことはできません
  4. R1s でmyFirst Circle を使う場合、スマートウォッチ本体のOS をFone OS にアップグレードする必要があります
  5. R1s のグループチャットとCircle(サークル) について:スマートウォッチ本体のOS をFone OS にアップグレードして、管理アプリにmyFirst Circle を使用する場合のみ、グループチャットとCircle の利用が可能です(旧アプリのmyFirst Fone は未対応です)

エントリーモデルなので当然ですが、R1c は同シリーズの中で一番コスパが良いです。中華系のスマートウォッチと比較してもほぼ同等の価格設定ですが、機能は他社より優れています。スマートボタン がないのは残念ですが、筆者が考える基本的な見まもり機能は全てついています。

※スマートボタン:好みの機能を割り当てることができるカスタムボタン。2024年4月現在、R2のみについている機能

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デザインのレビュー

デザインに関して、以下4つを順番に解説していきます。

  • 外観と各パーツの名前 | 心拍数モニターの代わりにスマイルマークが!
  • 重さの実測結果 | 52gはキッズスマートウォッチとして標準的
  • 寸法の実測結果 | 旧モデルから変更なし。上位モデルと比べると少し分厚い
  • バンドのデザイン | 身につけやすいが、ランドセルの薄いポケットには入らない

外観と各パーツの名前 | 心拍数センサーのかわりにスマイルマークが!

myFirst Fone R1c の外観と各パーツの名前を以下の図にまとめました。

myFIrst Fone R1cの外観と各部の名称のまとめ

基本的なデザインは、R1s(2022年モデル) と同じです。違いは、以下の2点です。

  • ライトグレーの1色のみ (R1sは2色展開)
  • 心拍センサー無し

どちらの変更もコストダウンが目的と考えられます。

他のモデルは2~5色展開なのですが、R1c はグレーのみです。子供が気に入ってくれれば全く問題ないのですが、「他の色が良い」とか「グレーは好きじゃない」という場合は、替えバンド(1,780円) で色をかえるか、他のモデルを検討してみてください。色は子供が気に入って身につけてくれるかどうかの重要な要素なので、購入前にお子さんの好みを聞いておくことをオススメします。

ちなみに、最上位機種のR2は、以下の通り5色展開です。価格は倍ですが、色の選択肢が多いのは魅力です。R2 のレビュー記事 も書いているので、興味がある人は合わせてご覧ください。

myFirst Fone R2 全5色の写真。
myFirst Fone R2 全5色の写真 (左から、クリームホワイト、マカロンピンク、コットンキャンディー、ブルーベリー、アサイー) 引用元:myFirst Japan

もう一つの違いは、心拍数センサーが無いことです。この部分が、写真のようにスマイルマークのパーツに代わっています。機能的な意味はないですが、筆者は遊び心があって好きです。

重さの実測結果 | 52gはキッズスマートウォッチとして標準的

以下の写真が、myFirst Fone R1c の重さを実際にはかった結果です。

myFirst Fone R1c の重さを実測した写真。52.2g。

メーカーの公称値53g に対して、私の測定では52.2g でした。以下、過去にベースモデルのR1s や他社モデルの重量を計ってまとめたものです。

キッズスマートウォッチの重量比較。
キッズスマートウォッチの実測重量比較

R1c はR1s からほぼ重量の変化はなく、キッズスマートウォッチとして標準的な重さであることがわかりました。したがって、多くの子どもたちがストレスを感じにくい重さになっていると思われます。ちなみに、筆者の娘も、これまで50g 台のスマートウォッチを複数愛用してきましたが、重さに関して不満を言ったことはありません。

寸法の実測結果 | 旧モデルから変更なし。上位モデルと比べると少し分厚い

スマートウォッチ本体の厚みと幅を実際に測定して、最上位モデルの「R2」およびスクエアタイプの「S3」と比較しました。

myFIrst Fone R1cの厚みと幅の実測結果および他のモデルとの比較
myFirst Fone R1c の厚みと幅を実測して、R2(2024年モデル)、S3(スクエアタイプの2023年モデル)と比較。

メーカー公称値の厚み16.5mmに対して、筆者の測定では16.3mmでしたシリーズの中でもやや厚めであることがわかります。ただし、この図にはないですが、ベースモデルのR1s(2022年モデル) と厚みは変わっていません。幅は最上位モデルのR2 と同じ同じ寸法で、R1s とも同じです。おそらく、これ以上、幅(径)が小さいと操作性が悪くなるのではないかと思います。

※個体差と測定誤差があるので、参考値と考えてください。

以下の写真は、10歳の女の子(身長138cm、体重30kg) がmyFirst Fone R1c を身につけた写真です。ややゴツく感じますが、あまり問題を感じたことはないようです。もし色々なところにぶつける心配がある場合は、よりコンパクトなR2 か、S3/S3+ を検討してみてください。

myFirst R1c を10歳女の子が身につけた写真

バンドのデザイン | 身につけやすいが、ランドセルの薄いポケットには入らない

以下の図で、R1c のバンドデザインを他モデルと比較しました。また、バンドの着脱方式についても紹介しました。

myFirst Fone R1cのバンドの方式とそのメリット・デメリット
myFirst Fone R1c のバンド方式とそのメリット・デメリット

R1c のバンド着脱には、丸形の前モデルR1s と同じ方式が採用されています。バンドの根元に付いている突起を時計の溝にはめて位置を決め、一般的なバネ付きの棒で固定します。この方式は、図のように常にバンドが立ち上がっているため、小さい子供でも腕につけやすいです。

ここがおしい!?

身につけやすさ重視でよく考えられた方式なのですが、以下2つのデメリットがあります。

  • ランドセルの薄いポケットに入らない
  • 指先がバネ付き棒のレバーに届きにくく、バンドの着脱が難しい

学校が腕時計の持ち込みを禁止している場合、ランドセルに入れておきたいというニーズがあると思います。そこで、薄型のポケットに入れたくなるのですが、このデザインだと入りません。

バンドの着脱が難しいのもデメリットです。バンドをはずしてシリコンケースに入れたり、腕時計として使ったり、ということを頻繁にやる場合には、かなりストレスになりますし、小学校低学年だと交換できない可能性が高いです。

この2点をデメリットに感じる場合は、フラットで着脱が簡単なR2かS3/S3+ がおすすめです。

以下の写真は、R1c のバンドの色がよくわかるように、バンドを留めて背面から撮影したものです。ブラック(濃いグレー?) と薄いグレーの2色使いがかっこいいです。筆者は、個人的にこの色使いが好きです。

myFirst Fone R1c のバンドの色を確認した写真。濃いグレーと薄いグレーの2色使い。

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ディスプレイ(文字盤)のレビュー | 進化はないが十分キレイ

以下の図に、R1c の文字盤をR2、R1s、S3、S3+ と比べた結果をまとめました。

myFIrst Fone R1c の文字盤(ディスプレイ)のキレイさを他のmyFirst Fone シリーズと比較したまとめ
myFirst Fone R1c の文字盤(ディスプレイ) を他のmyFirst Fone シリーズと比較した写真

R1c はベースモデルのR1s と同じ解像度で(240×240ピクセル)、液晶の方式も同じため、R1s と同等のキレイさです。一方で、最上位機種のR2 は解像度が上がり(360×360)、ディスプレイ方式も変更されているので、細かい部分がクリアで、発色も良くキレイに見えます。ただし、個人的には、写真をよくとる使い方をしなければ、あまり気にならないと思います。逆に言うと、「たくさん写真を撮ってキレイなディスプレイで楽しみたい」という子には、R2 の方がおすすめです。

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充電・音楽取り込み用ケーブルのレビュー

以下の図に、R1c 付属の充電ケーブルについてまとめました。このケーブルは、PCにつないで音楽(MP3 ファイル) を取り込むときにも使用します。

myFirst Fone R1c の充電・音楽取り込み用ケーブルをレビューしたまとめ

充電器側は過去のモデル(R1s, 2022年モデル) とかわらずUSB Type A です。スマートウォッチ側もR1s と同じマグネットで着脱するタイプです。

ここがおしい!?

人によると思いますが、「USBはType C が良かった」という意見も多いと思います。Type C にして、C to A の変換アダプタをつけると親切だと思います。ただし、アダプタが不要な人も多いはずなので、付属品として付けてコストアップするのも微妙です。また、音楽取り込みの際に、様々なPCと接続できないといけないので、汎用性の高いType A という判断なのかもしれません。

替えバンド(1,780円) プレゼントキャンペーン実施中!

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各機能のレビュー

R1c に新機能はありません。おもな機能を順番に紹介していきます。

【動画で紹介】スマートウォッチの全機能を一通りさわってみた!

myFirst Fone R1c の実機で、ほぼ全ての機能を使ってみた動画がこちらです。これを見れば、「R1cで何ができるか」が理解できると思います。

myFirst Fone R1c のすべての機能を使ってみたレビュー動画

次に、動画で詳細まで解説できなかった、カメラ性能と撮影した写真について解説していきます。

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カメラのレビュー | 1人の自撮りは余裕。2人はギリギリ!?

娘がmyFirst Fone R1c を腕につけた状態で自撮りした写真がこちらです。

myFirst Fone R1c を使って長女が自撮りをした写真。スマートウォッチで表示。
myFirst Fone R1c を使って自撮りをした写真(スマートウォッチで表示)

スマートウォッチの画面に顔全体が入っていることがわかります。

次に、この写真をスマートウォッチからスマホの管理アプリ(myFirst Circle)に共有した写真がこちらです。

myFirst Fone R1cを使って長女が自撮りした写真。データをmyFirst Circle で共有した写真。
myFirst Fone R1c を使って自撮りした写真(スマホのアプリmyFirst Circle で共有)

スマホやPCで見ても、かなりキレイな写真であることがわかります。「写真はこのレベルで問題ないよ」という人は、エントリーモデルのR1c で十分です。ちなみに、この写真の生データのファイルサイズは192KB で、大きさは1200×1600 ピクセルでした。家族でたくさんシェアするのに手ごろなサイズだと思います。

以下の写真は、長女がR2 を腕につけて姉妹2人の自撮りをした写真です。写真の表示に不利な丸い文字盤ですが、ギリギリ姉妹2人の顔が表示できました。

myFirst Fone R1c を使って姉妹二人が自撮りをした写真。スマートウォッチで表示。
myFirst Fone R1c を使って姉妹2人が自撮りをした写真(スマートウォッチで表示)

次に、同じ写真を共有してダウンロードした写真がこちらです。

myFirst Fone R1cを使って姉妹二人が自撮りした写真。データをmyFirst Circle で共有した写真。
myFirst Fone R1c を使って姉妹2人が自撮りした写真(スマホのアプリmyFirst Circle で共有)

こちらの写真からも、スマホやPCで表示してもキレイな写真がとれていることがわかります。

ただし、「もっと広角レンズで友達とたくさん自撮りしたい!」という場合は、myFirst Fone R2 か、S3/S3+ を選択肢に入れても良いかもしれません。

以下の図は、myFirst Fone シリーズのカメラ性能を比較したものです。本記事でレビューしているR1c は、R1s(一番右の写真)と同じカメラ性能なので、参考にしてみてください。

myFirst Fone R2 で撮った富士山の写真を3モデル間で比較。共有した写真ファイルとスマートウォッチの文字盤も比較。

富士山の山頂をズームした写真を比較するとわかりますが、R1s(=R1c) は200万画素のため、R2(500万画素)よりも雪景色がややぼけています。また、R1s(=R1c) はR2とS3 よりレンズが挟角なため、少し視野が狭くなっていることがわかります。

とはいえ、スマートウォッチの画面で見る限り、キレイさの点ではカメラ性能(画素数) の違いはわからないと思います。広角レンズで友達と自撮りを楽しみたい子には、R2 やS3/S3+ がオススメですが、そうでなければ、R1c で十分だと思います。

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音楽プレーヤー機能の紹介

既出のレビュー動画(13:55の個所) でR1c を使いながら音楽再生機能を紹介しました。本機能は、前モデルから特に変更はありません。

ここがおしい!(デメリット)

音楽再生といっても、今どきのサブスクが使えるわけではなく、PCと接続して”MP3″ ファイルをスマートウォッチに入れる必要があります。おそらく、子供がたくさんストリーミング再生をして高額なデータ通信料がかからないようにしているのだと思いますが、以下のようなデメリットがあります。

  • MP3ファイルを用意するのに手間がかかる
  • PCとつないで音楽ファイルをスマートウォッチに入れる必要がある

欲を言えば、Wi-Fi 接続時にサブスクで音楽ファイルを保存して、オフライン再生で音楽を楽しめるようになると、もっと手軽にたくさんの音楽を楽しめるのではないかと思います。ただし、「スマホを持たない子供のサブスクのアカウントをどう管理するか?」など、課題も多いと思います。

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音声通話・ビデオ通話機能でできること

通話はLINEみたいな感じで使えるのよね?

カワエビ
カワエビ

そうだね! myFirst Circle というアプリを使って、LINEのようにビデオ通話やIP電話(音声通話) が使えるよ。さらに、「音声通話SIM」を使うと、090/080/070 で始まる電話番号を使った電話もすることができるよ。

myFirst Fone R1c は他のmyFirst Fone シリーズ同様、myFirst Circle というアプリを使ってLINEのように音声通話(IP電話)やビデオ通話を使用することができます。

音声通話(IP電話)については、既出のレビュー動画(10:39 の個所)で紹介しているので、ご覧ください。

ビデオ通話については、以下の公式動画が非常にわかりやすいと思います(動画は旧アプリを使用していますが、使用感はほぼ同じです)。顔を見て話すことができるので、子供も親も安心することができます。

また、R1c は兄弟姉妹間(スマートウォッチ同士)で連絡をとることもできます。見守り的にはあまり意味はないかもしれませんが、子供たちには楽しい機能だと思います。

こちらのスクリーンショットは、myFirst Circleの「設定」画面です。キッズアカウントを追加して、デバイスを追加すると、「連絡帳」から親子間だけでなく、子供同士での連絡が可能になります。

myFirst Circle のキッズアカウント一覧の例
myFirst Circle の「設定」画面のスクリーンショット

キッズアカウントを追加すると、以下のように「連絡帳」が更新されます。

myFirst Circle の「連絡先」画面のスクリーンショット
myFirst Circle の「連絡」画面のスクリーンショット

スマートウォッチの連絡帳は以下の写真のように表示されます(写真は2023年モデルのS3)。これは、”子エビ1″ のスマートウォッチなので、パパだけではなく、例えば、”子エビ2″ に連絡をすることができます。子供同士で会話ができるので、遊びに使ったり、親が手が離せないとき子供に「お姉ちゃんに、10分後に迎えに行くって連絡してくれる?」みたいな伝言をお願いすることができたりします。

Oaxisの見守りキッズスマートウォッチmyFirst Fone S3 の「連絡先」画面
myFirst Fone S3 の「連絡先」画面。子供同士の連絡も可能に!

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【動画あり】SOS機能を実際に使ってみた

SOS機能も前モデルから変更はありません。既出のレビュー動画(4:20 の個所)でR1c を使って説明しているので、ご覧ください。

以下の動画では、スマホで受信したところも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください(モデルは2023年モデルのS3を使用)

他社のキッズスマートウォッチは、SOSボタンを押すと自動で電話が発信されるモデルが多いのですが、myFirst Fone シリーズに電話発信はなく、以下の3つが動作します。

myFirst Fone のSOS機能でできること

  • 周囲の音を30秒録音
  • 位置情報を記録
  • 親のアプリに通知が届く

特に、録音はユニークな機能で、よく考えられていると思います。カバンの中に入れていると、誤ってボタンが押されてSOS発信してしまうことがありますが、録音を聞けば間違いであることがすぐにわかり、安心します。仮に危険な目にあった時は、録音された音で周囲の状況がわかるため、親がどのようなアクションをとるべきか?の参考になると思います。

ここがおしい!

旧アプリでは、スマホの音が出るモードの時、SOS通知はドキッとするようなアラート音が鳴っていました。しかし、myFirst Circle では、このアラート音はなくなり、スマホ設定の普通の通知音が鳴るだけになりました。誤発信の場合、親が仕事している時に不穏なアラート音が鳴るのも困りますが、本当のSOSに気づかないのも困るので、もう少し気づきやすい工夫があるとよいと思います。

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電池の持ちについて | 1日1回充電すれば問題なし

電池容量は580mAh でベースモデルのR1s から変更ありません。

あくまで筆者の環境で行ったテストですが、追跡機能で5分に1回の位置記録をした際、連続待ち受けは約32時間ほどでした(その他の機能は利用無し)。もちろん、使い方によりますが、標準的な使い方であれば、1日1回の充電で十分電池は持つと考えられます

ここがおしい!?

電池容量は、上位機種のR2では、605mAh に改善されていますが、R1c はエントリーモデルということもあり、580mAh に据え置きでした。ただし、いずれにせよ、基本的に1日1回の充電が無難なので、大きな影響はないかなと思います。

「たくさん音楽を聴く」「たくさん電話を使う」という場合は、電池容量が改善されているR2 かS3/S3+ の方がおすすめです。

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アラーム機能の紹介

レビュー動画の14:32 あたりから紹介しているように、スマートウォッチからアラーム設定を行うことができます。他社のキッズスマートウォッチは、スマホのアプリからしかアラーム設定できないものも多く、子供が自らアラームを設定できるのはmyFirst Fone のメリットです。うまく自発的に使いこなせるようになれば、目覚ましや、勉強・遊びの時間管理などのシーンで活躍すると思います。

以下は、「平日の朝7時」にアラームを設定した時の写真です。この写真はS3を使用していますが、操作はR1c も同じです。

Oaxisの見守りキッズスマートウォッチmyFirst Fone S3 のアラーム設定画面 | ブログ「カワエビのから揚げ」
myFirst Fone のアラーム設定後のON/OFF 画面

もちろん親のスマホのアプリから設定することも可能です。以下のスクリーンショットのように、曜日と時間、アラーム音を選択して保存しておくと、次からはオン/オフするだけで使用することができます。

myFirst Circle でアラームを設定するときの設定画面 | ブログ「カワエビのから揚げ」
管理アプリ”myFirst Circle” からアラームを設定する画面のスクリーンショット
myFirst Circle でアラームを設定後のON/OFF画面 ブログ「カワエビのから揚げ」
管理アプリ”myFirst Circle” でアラーム設定後にオン/オフする画面のスクリーンショット

ストップウォッチ機能の紹介

以下のGIFで、ストップウォッチを使用しているところを紹介しました。シンプルですが、小学校低学年ぐらいの子供は、けっこう喜ぶ機能だと思います。このGIFはS3を使用していますが、操作はR1c も同じです。

Oaxisの見守りキッズスマートウォッチmyFirst Fone S3 のストップウォッチ機能 | ブログ「カワエビのから揚げ」
myFirst Fone のストップウォッチ機能紹介のGIF

タイマー機能の紹介

ストップウォッチの画面を左にスワイプすると、タイマー画面に切り替わります(写真はR2を使用)。以下の写真は、10分のタイマーを設定した画面です。この機能も親のスマホなしで設定できるので、うまく使いこなせば、子供が自分でゲームや勉強などの時間を管理することができます。

myFirst Fone R2 のタイマー画面

替えバンド(1,780円) プレゼントキャンペーン実施中!

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管理アプリ”myFirst Circle” について

“myFirst Circle” は、親のスマホに入れる管理アプリです。以下の図は、本アプリのホーム画面の紹介をまとめたものです。

myFirst Circle のホーム画面の紹介 | ブログ「カワエビのから揚げ」
スマホの管理アプリ(myFirst Circle) のホーム画面

このホーム画面から、以下の5つのアクションができます。

  • GPSによるリアルタイム位置検索
  • 電話(音声通話、ビデオ通話)
  • チャット
  • 活動量計(歩数モニター) にアクセスする
  • 子供用SNS Circle(サークル) の最新投稿のサムネイルを確認する

次に、以下の図でキッズアカウントを解説しました。こちらの画面で、子供1人(スマートウォッチ1つ) の各種設定を行います。複数の子どもにスマートウォッチを持たせる場合は、それぞれの設定画面を開いて、1人ずつ設定を行う必要があります。

myFirst Circle のキッズアカウント設定画面。スマートウォッチの各種設定をする画面
スマホの管理アプリ(myFirst Circle) のキッズアカウント設定画面

詳しくは、myFirst Fone R2 のレビュー で解説しているので、あわせてご覧ください。

myFirst Fone R1c に使える筆者おすすめのSIMについて

myFirst Fone R1c はSIM フリーです。まずは、1カ月無料の専用SIM(myFirst Free SIM) を使うのがおすすめです。その後は、使い方に合わせて他の格安SIM を検討すると良いと思います。例えば、NUROモバイル のデータSIMは672円/月 で利用できます。

おすすめのSIMについては、こちら の記事でに詳しく解説しています。「月額重視」「友達と電話したい人向け」「通信安定性を重視」といった”ケース別” に説明しているので、ぜひ参考にしてください。

myFirst Fone R1c の良い点(メリット) のまとめ

myFirst Fone R1c の良い点(メリット)をまとめました。

  • 端末価格が約13,000円で、myFirst Fone シリーズの中で一番コスパが良い。また、他社の見守りキッズスマートウォッチに近い価格になった
  • エントリーモデルだが、見守り機能は十分(GPS、通話、チャット、SOS)
  • SIMフリーモデルなので、コスパの良いSIMを選べば月額をおさえることができる
  • 通知に気づきやすいバイブレーション機能がある
  • スマートウォッチ間(兄弟姉妹間)で連絡ができるので、子供同士で遊びに使ったり、親の伝言を伝えたりできる
  • アラームをスマートウォッチ側でセットできるので、うまく使うことで自発的な時間管理ができる
  • 子供向けSNS”Ciecle(サークル)”で、親子や友達とコミュニケーションができる(心配な場合は、「親子間のみ」の設定ができる)

R1c の最大のメリットはコスパです。4G LTE の他社キッズスマートウォッチとほぼ同じ価格設定にもかかわらず、カメラやディスプレイ、アプリの使いやすさなど、優れている機能が多いといえます。

myFirst Fone R1c の悪い点(デメリット) のまとめ

myFirst Fone R1c の悪い点(デメリット) を以下にをまとめました。

  • 色がグレー1色しかないため、子供が気に入らない場合がある
  • 厚みが16.3mm(筆者測定) で、同シリーズの中ではやや分厚め
  • 上位機種ついている心拍数モニター機能が無いので、活動量計としての機能はシリーズの他モデルより劣る
  • 防水性能がIPX7 で上位機種のIPX8より劣るため、プールで使う場合は他モデルの方が安心して使える
  • 音楽再生用のファイル(MP3)の準備とファイルの移動に手間がかかる(他社製品も同様)
  • 充電ケーブルの電源側がUSBtypeAなので、TypeCで充電したい人は、別途、変換アダプタを準備する必要がある
  • SOS通知のアラート音が普通の通知音で、親が気付きにくい

最大のデメリットは、色がグレー 1色しかないことです。子供がグレーが好きな場合は問題ないのですが、気に入らない場合は、替えバンド(1,780円/ 全8色) を購入するか、他のモデルを検討してみてください。

開封直後の写真と付属品の紹介

開封してスマートウォッチ本体と付属品を並べたのがこちらの写真です。ベースモデルのR1s から変更はありませんでした。

myFirst Fone R1c の開封直後。付属品の説明。

まとめ

本記事では、シリーズ初のエントリーモデル「myFirst Fone R1c」を実機を使ってレビューしました。

デザインについては、以下の3つがポイントでした。

  • カラーは1色のみ(ライトグレー)
  • 時計のケースは16.3mm でシリーズの中では厚め(ただしベースモデルのR1s と同じ)
  • バンドの着脱はR1s と同じ方式

カラーバリエーションがないのは残念ですが、おそらくコストダウンが目的なので、これは仕方がないと思います。このグレーが気に入らない場合は、替えバンドで工夫するか、上位モデルを検討してみてください。

また、ケースの厚みは前モデルから変更がないですが、上位モデルと比較するとやや分厚く感じました。活動的なお子さんの場合は、ぶつけにくい上位モデルがおすすめですが、個人的には、慣れてしまえば厚さは気にならないと思います。

バンドの方式はR1s から変更なしでした。この方式は腕につけやすい方式である一方、①ランドセルのポケットに入らない、②時計とバンドの着脱が難しい、という2点のデメリットがあります。このデメリットが気にならなければ、R1c は問題なくおすすめです。

日本のプールでスマートウォッチを利用する子供は多くないと思いますが、防水機能は上位機種に劣るIPX7 のため、プールでの利用を想定している場合は、上位機種(R2、S3+) がおすすめです。

よくわからない点や質問がある方は、ページ最下部のフォームからコメントを投稿できますので、お気軽にどうぞ!

それでは、ぜひ、myFirst Fone R1c の購入を検討してみてください!

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この記事を書いた人

1981年生まれ。山口県出身。外資系メーカーで開発エンジニアをしているかたわら、スマートウォッチと格安SIMについてのブログ「カワエビのから揚げ」を運営中。スマートウォッチの中でも、特に「見守りキッズスマートウォッチ」を2020年より数多く使用しており、誰よりも詳しいと自負しています。また、これまで当ブログやSNSで、キッズスマートウォッチに関する質問や相談に数多くのってきました。

経歴は、某国立大学理工学研究科 修士課程修了。エンジニア歴15年です。主に機械系の開発業務に携わっています。転職経験もあり、日系メーカー5年、外資系メーカー(現職)に10年勤めています。

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