myFirst Fone S3+ の実機レビュー | S3 との違いは?

4.0
「myFirst Fone S3+ の実機レビュー | S3 との違いは?」のアイキャッチ画像。 キッズスマートウォッチ
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子供の見守りにスクエアタイプのマイファーストフォン を考えているんだけど、S3 とS3+ って何が違うのかしら?

カワエビ
カワエビ

ほとんど同じなんだけど、S3+(プラス) のS3 からのおもな変更点は以下の3つだね!

  • eSIM の採用
  • SIMフリー廃止(専用データSIMのみ)
  • 端末のキャンペーン価格がおトクになっていることが多い

eSIMはカードがなくなるのよね? どんな良いことがあるの?

カワエビ
カワエビ

以下の3つがメリットかな?

  1. 見た目がスッキリ
  2. 防水性能アップ
  3. スマホの管理アプリで開通作業できるようになり、より手軽になった

※ ③は直接eSIMのメリットというわけではないですが、eSIM採用に合わせてアプリ(myFirst Circle) の仕様が変更されています。従来の専用SIMは、公式Webサイトから開通作業を行う必要がありました。

うれしい変更ね。でも、SIMフリー廃止は改悪じゃないかしら? S3+ の月額基本料はどれぐらいかかるの?

カワエビ
カワエビ

個人的にはSIMフリーのままが良かったけど、必ずしも悪いことばかりではないかなぁ。SIMフリーがいい人は、”S3″ や”R1c” などを選ぶと良いよ。月額は以下の通りだよ。おトクな年払いができるのは、S3+とR2だけなんだ!

  1. 月払いの場合、980円
  2. 年払いは8,580円(月払いに換算すると715円)

ども!カワエビです。Xインスタ もやっています。本記事へのコメント投稿もできますので、質問などある方は一番下のフォームからお気軽にどうぞ!

myFirst Fone S3+ はS3(2023年モデル) のマイナーチェンジモデルです。基本デザインと性能は変更がないため、本記事では、おもにS3との違いに着目してレビューをまとめています。文字盤が四角形(スクエアタイプ)のキッズスマートウォッチを検討している人は、本記事を読んでS3+とS3 のどちらが最適か検討してみてください。なお、基本デザインと性能については、myFirst Fone S3 の実機レビュー で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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この記事を書いた人

外資系メーカーで開発エンジニアをしているかたわら、キッズスマートウォッチと格安SIMについてのブログ「カワエビのから揚げ」を運営中。特に、見守りキッズスマートウォッチに強く、2020年から「myFirst Fone シリーズ 」を全モデル愛用してきました。この経験を生かして、当ブログでは、「どこよりも詳しいレビュー」と「エンジニアである筆者独自の目線」を大事に記事を書いています。

経歴は、某国立大学理工学研究科 修士課程修了(工学)。日系メーカー5年、外資系メーカー(現職)に10年勤めています。エンジニア歴は15年で、主に機械系の開発業務に携わっています。

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S3+ とS3 の違いを動画で解説!

こちらの動画でS3+とS3の主な違いについて解説しているので、ご覧ください。実物を使ってわかりやすく説明しています。

なお、4分13秒以降で話している壁紙については、現在はソフトウェアのアップデートによってS3もS3+と同じになっています。

一覧表でS3+ とS3 の違い(価格、性能など) を比較してみた

S3とS3+ の価格と性能を以下の一覧表で比較しました。★★印は、見守りツールとして筆者が重要だと考えている項目です。また、S3+の方が優れている箇所を黄色く劣っている箇所を赤くハイライトしました。注記①~④については、表の下で解説しています。

項目S3+S3
発売年2024年モデル2023年モデル
定価(税込)24,800円24,800円
キャンペーン価格(税込)18,600円 (25%オフ)21,080円 (15%オフ)
対応するスマホの管理アプリmyFirst CirclemyFirst Circle
SIMの種類 eSIMnanoSIM
対応SIM専用データSIMのみSIMフリー
専用データSIM 基本料 (税込)月払い:980円
年払い:8,580円(715円/月)
980 円/月
専用SIM 無料期間1ヵ月3ヵ月
専用SIM開通方法myFirst Circle 内で手続き公式サイトで手続き
文字盤の形四角(スクエア)四角(スクエア)
ディスプレイ方式 LCDLCD
ディスプレイ解像度 240×240240×240
本体のカラー 全2色
スペースブルー/ コットンキャンディー
全2色
スペースブルー/ コットンキャンディー
CPU(コアの数)44
メモリ1GB1GB
ストレージ8GB8GB
電池容量★★650 mAh650 mAh
OSAndroid 8.1Android 8.1
カメラ広角 200万画素広角 200万画素
音楽再生(MP3)ありあり
保存できる曲数約1500曲約1500曲
防水・防塵 IP68/水深2m最大1時間IP68/水深2m最大1時間
心拍数モニター ありあり
バイブレーション ★★ありあり
アニメーション壁紙ありあり
ジェスチャー(手上げ点灯) 機能ありあり
運動量計の達成度表示ありあり
音声通話 (音声通話SIM必須)なしあり
ビデオ通話 ★★ありあり
IP電話 ★★ありあり
チャット ★★ありあり
グループチャット ★★ありあり
GPSリアルタイム位置検索 ★★ありあり
位置記録(追跡機能) ★★ありあり
SOS通知 ★★
周囲の音の録音
ありあり
子供用SNS Circle(サークル)ありあり
お友達追加ありあり
セーフゾーンありあり
マナーモードありあり
専用シリコンケース別売り別売り
公式サイト詳細を見る詳細を見る
販売中のmyFirst Fone シリーズの価格と機能比較
  1. キャンペーン価格について:購入前にLINE公式アカウント をお友達追加して、クーポンコードを入手する必要があります。また、キャンペーンは頻繁に変更があるため、購入前に公式サイトの確認をお願いします
  2. SIMフリー(S3 の場合) について:メーカー推奨のSIMがあり複雑なので、myFirst Fone シリーズに使えるSIMの比較と選び方 をあわせてご覧ください
  3. 音声通話について:S3+ はデータSIMのみ(音声通話SIM非対応) なので、090/080/070 から始まる電話番号をもつことができません。S3は「音声通話SIM」を契約すれば、電話番号を持つことができます。
  4. 公式サイトに記載はないですが、「S3+」はeSIMタイプ(SIMカードのスロットなし) なので、実際は「S3」よりも防水機能は高くなっています。

S3+ をS3 以外のモデルと比較したい人は、「myFirst Foneシリーズはどれがおすすめ?」をあわせてご覧ください。

デザインのレビュー | S3+ はS3 からどこが変わった?

デザインについて、以下の3点について説明してきます。「S3+とS3 のどこが違うか?」という観点でまとめています。

  • 外観の変更点:SIMカードのスロットがなくなり、SOSボタンに色がついた
  • 重さの実測結果:52.6g は標準的な重さでS3とほぼ同等
  • 寸法の実測結果:S3 から変更なし

外観の変更点:SIMカードのスロットがなくなり、SOSボタンに色がついた

外観の変更点を以下の図にまとめました。

myFirst Fone S3+ とS3 の外観の違いをまとめた図解。

1つ目の変更点はSIMカードのスロットがなくなった点です。見た目がスッキリしていることがわかります。なお、公式サイトに記載のスペックは変わらないですが、スロットレスで防水性能が上がっていることもS3+ のメリットです。R2 は同様にeSIM採用で「水深3m 5分の試験をパスした」とあり、S3+ もシンプルな封止構造により防水性能が上がっていると考えられます。

2つ目の変更点は「SOS/戻る」ボタンの色が変わったことです。あくまで筆者の想像ですが、この設計変更の理由は、いざという時に、どちらのボタンがSOS発信できるかわからなくなるのを防ぐためではないかと思います。SOSは使用頻度が低い機能なので、ユーザーの要望が反映されたのではないかと思います。

重さの実測結果:53g は標準的な重さ。S3と同等

S3+とS3の重さを実測して比較した結果を以下の図にまとめました。結果は、S3+ が0.5g 軽い52.6g でした。SIMカードやトレーが無いことでわずかに軽くなった可能性はありますが、個体バラつきを考えると重さは同等といってよい結果だと思います。また、53g はキッズスマートウォッチとしては標準的な重さで、小さい子供でも問題なくつけることができると思います。

myFirst Fone S3+ とS3 の重量の違いをまとめた図解。

寸法の実測結果:S3 から変更なし

以下の図に、S3+ とS3 の寸法を実測して比較しました。厚み、幅ともに同等の寸法で、S3から設計変更はないと考えられます。

myFirst Fone S3+ とS3 の重量の違いをまとめた図解。

一方で、以下の図は、R2のレビュー記事 で、RシリーズとS3 を寸法を比較した結果です。この結果から、S3とS3+は幅が小さくコンパクトなデザインであることがわかります。また、Sシリーズは、カメラも飛び出していないので、時計を周囲にぶつけそうなお子さんの場合は、Sシリーズを選んでも良いかもしれません(基本的には好みのデザインを優先した方が良いと思います)。

myFIrst Fone R2の厚みと幅の実測結果および現行モデルとの比較

SIMフリー廃止のメリット・デメリットを考えてみた

S3+ の変更点である「SIMフリー廃止」について、筆者が考えるメリットとデメリットをまとめました。

SIMフリー廃止のメリット

  • SIMを選ばなくて良いので手軽に使うことができる
  • 初期設定(APN設定)でトラブルことがほとんどない
  • 新たにできた年払いプラン を使えば、キッズ携帯よりやや安くスマートウォッチを利用できる。また、子供用GPSと比較しても、ほぼ同等の基本料といえる。

※専用データeSIM(S3+とR2のみ) の年払いは8,580円(月あたりに換算すると715円/月)

簡潔にまとめると、「手軽でトラブルが少なく、お得な年払いプランがある」のがメリットといえます。次に、デメリットを以下にまとめました。

SIMフリー廃止のデメリット

  • 月払いで比較した場合、SIMフリーのモデルの方が安く使える。例えば、IIJmio のデータSIM「ギガプラン 2GB」なら740円/月
  • 格安SIMのキャンペーンが使えない
  • 電話番号(090/080/070) を持つことができなくなったため、キッズ携帯やスマホの友達と電話をすることができない。
  • 専用データSIMのみのため、回線がトラブった時の連絡手段が減った(普段はビデオ通話・IP電話で十分)
  • 専用データSIMの無料期間が1ヵ月なので、3ヵ月無料のS3 より1,960円割高(ただし、端末はキャンペーンで安くなっていることが多い)

※ 年間8,880円なので、専用SIM(月払い) の11,760円と比較すると、約2,880円おトクです。ただし、初期手数料が3,733円かかるので要注意。

基本料月払いで、かつ、少しでも月額をおさえたい人、友達と電話したい人にはSIMフリーモデルがおすすめといえます。

S3と比較したS3+ のメリット・デメリットのまとめ

筆者が考える、S3+ の良い点を以下の箇条書きにまとめました。正直、マイナーチェンジモデルなので小さな改善が多いのですが、お値段すえ置き(あるいはキャンペーンでやや安い)で、改善されている点は評価できると思います。

myFirst Fone S3+ のメリット(比較対象:S3)

  • キャンペーンで端末価格が安いことが多く、初期費用がおさえられる
  • S3にはない「年払い」がお得
  • SIMカードのスロットが無いので、すっきりしたデザインになっている
  • 防水性能がアップしているため、プールで使う人はより安心して使える
  • SOSボタンの色が変わっていて、いざという時に間違えにくくなった
  • スマホの管理アプリ内で専用SIMが開通できるようになり、より手軽になった

一方、筆者が考えるデメリットは以下の通りです。専用データSIM のみ(SIMフリー廃止) になったことによるデメリットが多いです。ただし、以下のデメリットが気にならない人も多いのではないかと思います。

myFirst Fone S3+ のデメリット (比較対象:S3)

  • 専用データSIMのみになり、電話番号(090/080/070) を持つことができなくなったため、キッズ携帯やスマホの友達と電話をすることができない。
  • 専用データSIMのみになり、回線がトラブった時の連絡手段が減った(普段はビデオ通話・IP電話で十分)
  • 専用データSIMの無料期間が1ヵ月なので、S3の3ヵ月無料より1,960円割高(ただし、端末はキャンペーンで安くなっていることが多い)
  • 他社のSIMが使えなくなり、支払い方法が月払いの場合、やや割高。また、他社SIMのキャンペーンが使えない

開封直後の写真 | SIMカードのホルダーとトレー引き出し治具がなくなった

S3+ を開封した直後の写真がこちらです。eSIM採用で付属のSIMカードがなくなり、SIMカードのホルダー(SIMカードの抜け殻) がなくなりました。また、SIMカードのトレーを引き出すための治具もなくなりました。その他の付属品は、S3 と同じでした。

まとめ

myFirst Fone S3+ はS3(2023年モデル) のマイナーチェンジモデルです。基本性能とデザインは変わらないため、本記事では「S3 からの変更点」にフォーカスしてレビューを行いました。主な変更点とメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

  • eSIMの採用:外観がスッキリし、防水性能も向上した。開通作業が手軽になった。
  • SIMフリー廃止:専用データSIMのみ対応となり、他社のSIMを使うことができなくなった
  • キャンペーン価格がおトク:キャンペーンで端末価格が安くなることが多く、初期費用をおさえやすい

S3+ はeSIM採用によるデザインと防水性能の改善が特長です。一方、SIMフリーが廃止されたため、格安SIMで少しでも月額を安くしたい人や、音声通話SIM を使って友達と電話をしたい人は他のSIMフリーモデルがおすすめです。myFirst Fone シリーズであれば、S3, R1c, R1s, R1 がSIMフリーです。なお、S3+ の月額基本料は、月払いが980円、年払いの場合は8,580円(1月あたり715円相当) で、年払いの方がお得です。

筆者の結論は、初期費用をおさえたい人、プールでよく使う人、手軽に開通作業を行いたい人には、S3+ がおすすめです。月額を少しでも抑えたい人、キッズ携帯やスマホの友達と電話をしたい人はSIMフリーモデルのS3 を選ぶと良いと思います。

コメント

  1. ななチキ より:

    こんにちは。
    バンドの件詳しく説明していただきありがとうございました。
    R1をfone OSにアップデートし使える機能が増え、うちの子供はこれで十分楽しめている様です。

    my first circleのアプリの機能について質問ですが、位置情報の履歴を見れるのは管理者だけでしょうか?
    位置情報の共有をすれば見られるかと思いきや、現在地は見れますが履歴は見れない状態です。
    もし、ご存知でしたら教えていただけますと幸いです。

    • カワエビ より:

      返信遅くなりすみません。お子様楽しく使えているようで良かったです!!

      追跡モードの件は、私も同じ認識ですが、改めて妻のスマホで確認してみます。すみませんが、もう少しお時間ください。最近、不具合が多いので、その辺りも関係しているかもしれないですね。

  2. ななチキ より:

    そうなんですね。
    同じだとわかって安心しました。
    ご返信ありがとうございます。