ドコモがキッズケータイ コンパクトSK-41D を発表 | 2024年夏以降の発売

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2024年3月8日、ドコモが腕時計型キッズケータイ「キッズケータイ コンパクト SK-41D」を発表しました。発売は夏以降ということなので、「現時点で分かっていること」と「未だわかっていないこと」をまとめました。わかっていないことに対しては、筆者の予想も書いているので、見守りツール選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。引き続き、何かわかれば、随時更新して行く予定です。

キッズケータイ コンパクトについて現時点で分かっていること

こちらがドコモ公式の製品紹介動画です。主にチャット機能(子どもはボイスメッセージ)が紹介されています。

時計のバンドは着けやすさ重視でマジックテープを採用していることがわかります。

次に、キッズケータイコンパクトの特長を以下にまとめました。

キッズケータイ コンパクト の特長

  • 身につけ方は①腕時計型、②防犯ブザーのようにカバンにつける、③首から下げる の3種類
  • バンドはマジックテープ式
  • 全2色(ラベンダーとブルー)
  • eSIM (SIMカード無し)
  • 機能はシンプル(GPS、電話、チャット)
  • 防水・防塵対応(IPX5/X8、IP6X)
  • SOSボタンがついている
  • 充電ケーブルは、充電器側はUSB、時計側はマグネットによる着脱式

※ SOSボタンを押すと(長押し?)、親に自動で電話発信する仕組み。中国製のキッズスマートウォッチによくある機能と同様と思われます。

主な機能はとてもシンプルで、GPS、電話、チャットの3つのようです。防水・防塵機能も日常使いには十分な機能です。充電ケーブルもよくあるタイプで、充電器側はUSB(タイプ不明)、時計側はマグネットで着脱するタイプのようです。

次に、キッズケータイ コンパクトにできないことを以下にまとめました。

キッズケータイ コンパクト に無い機能 (できないこと)

  1. 防犯ブザー
  2. カメラ
  3. 音楽プレーヤー
  4. ビデオ通話
  5. インターネットへの接続
  6. 動画サイトの閲覧
  7. アプリのインストール

キッズケータイという名前ではありますが、防犯ブザーはついていません。防犯ブザーを使いたい場合は、別途、用意する必要があります。また、キッズスマートウォッチによくあるカメラ機能や音楽再生機能はついていません。

⑤~⑦は、小学校低学年の子を持つ親にとってはメリットになります。有害サイトや動画サイトを見ることはできないし、ゲームアプリを入れることもできないため、スマホと比べて親の管理はかなり楽になります。この点は、キッズケータイと同様です。

キッズケータイ コンパクトについて未だわかっていないことと、筆者の予想

現時点でまだわかっていないことは以下の通りです。

わかっていないこと

  1. 端末価格(オープン価格)
  2. 月額
  3. 親がドコモユーザーではない場合にどうなるか?
  4. 位置情報の計算に使われる衛星の情報

オープン価格なので、①の端末価格はもう少し発売が近づかないとわからないですが、筆者は15,000~20,000円ぐらいではないかと思っています。理由は、「他社のキッズスマートウォッチに近い価格設定にすると思われる」「キッスケータイよりも低めの価格設定にするはず」と予想しているからです。

②の月額も公式サイトに明確な記載はないのであくまで筆者の予想ですが、キッズケータイプランの月額550円(税込) になるのが自然な流れだと思います。ただし、キッズケータイと同様、多くのユーザーが、イマドコサーチ を契約してGPSを使うため、子供1人に対して両親がイマドコサーチ(220円/月) を契約した場合、月額は合計990円(税込)となりそうです(990円 = 550円 + 220円×2)

③の親がドコモユーザーではない場合ですが、こちらもキッズケータイの情報から推測すると、以下のようになりそうです。

  • 電話を使うと、別途、通話料22円/30秒が必要になる
  • イマドコサーチは使える

④の衛星は位置計算の精度や安定性に関係するのですが、現時点、メーカーであるセイコーソリューションズ のウェブサイト にも記載がないです。

なぜドコモはキッズスマートウォッチ市場に再参入したのか?

ドコモは過去に、「ドコッチ」という腕時計型の見守り端末を販売していました。2019年3月31日にサービスを終了 しているので、約5年ぶりに子供向けのウェアラブルデバイスに再参入することがわかります。

キッズケータイ コンパクトは、名前から予想すると、キッズケータイの一種であると考えられます。そもそもメインストリームではないキッズケータイの中に、一度、撤退したウェアラブル製品を投入するのはなぜなのか、少し考えてみました。

これは筆者の想像ですが、以下のような理由から、キッズケータイのシェア(販売台数)が年々減っているのではないでしょうか?(証拠となるデータはありません) つまり、「このまま何もしないと、ドコモの売り上げが他社に奪われてしまうため、キッズケータイ以外に販売が見込める製品に参入せざるを得なかったのではないか?」と筆者は予想しています。

  • 見守りツールが多様化した(GPS, 通話機能付きGPS、スマートウォッチ、キッズスマホなど)
  • スマホを持たせる年齢が低くなっている
  • 格安SIM でスマホを安く持たせられるようになった
  • 少子化
この記事を書いた人

1981年生まれ。山口県出身。外資系メーカーで開発エンジニアをしているかたわら、スマートウォッチと格安SIMについてのブログ「カワエビのから揚げ」を運営中。スマートウォッチの中でも、特に「見守りキッズスマートウォッチ」を2020年より数多く使用しており、誰よりも詳しいと自負しています。また、これまで当ブログやSNSで、キッズスマートウォッチに関する質問や相談に数多くのってきました。

経歴は、某国立大学理工学研究科 修士課程修了。エンジニア歴15年です。主に機械系の開発業務に携わっています。転職経験もあり、日系メーカー5年、外資系メーカー(現職)に10年勤めています。

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